公開日:2025年7月30日
最終更新日:2025年7月30日

グローバル化や観光需要の高まりにより、ホテルの役割はますます重要になってきています。
ホテル業界で働くにあたって、多様な人々と接しながら質の高いサービスの提供が必要であり、ホスピタリティ精神やコミュニケーション能力、柔軟な対応力が欠かせません。
また、非日常を体験できる仕事とあって、就活生にも高い人気があり、内定を勝ち取るためには、明確で説得力のある志望動機が不可欠です。
この記事では、ホテル業界の志望動機の書き方や作成のポイント、NGな内容などを紹介します。
ホテル業界とは
ホテル業界とは、利用者に宿泊用の客室やレストラン、結婚式場などを提供することを事業とする業界です。
ホテル業界と言っても、ホテルの種類や経営形態、職種にはさまざまな種類があるため、まずはこれらを把握しておきましょう。
ホテルの種類
ホテルと言っても、規模の大きさや立地の違い、価格などによって種類が異なります。
代表的なホテルの種類と特徴は以下のとおりです。
| ホテルの種類 | 特徴 |
|---|---|
| ビジネスホテル | ビジネス客向けで、都市部や駅の近くに多く、宿泊料金が比較的安価。 |
| シティホテル | 都市部に立地し、レストランや宴会場など多彩な施設を備え、観光・ビジネスに対応。 |
| リゾートホテル | 観光地やリゾート地に立地し、広い敷地や多彩なアクティビティ、スパ等の施設が充実。 |
| ラグジュアリーホテル | 上質な空間と洗練されたサービスで、特別な時間を演出する高級ホテル。 |
このように、ホテル業界は利用者のニーズや目的に合わせて多様なサービスを展開しています。ホテル業界で働くことを考えている場合は、こうしたホテルの種類ごとの特徴を理解したうえで、自分がどのタイプのホテルで働きたいかを明確にすることが大切です。
ホテルの経営形態
ホテルの経営形態は、単独型経営とチェーン型経営に分けることができます。
さらに運営形態としては以下が代表的です。
| 経営・運営形態 | 特徴 |
|---|---|
| 所有直営方式(単独型経営) | ホテルを保有するオーナーや法人が経営・運営を行う。 |
| 運営委託方式(MC方式) | オーナーがホテルを所有し、運営を外部専門会社に委託して運営を行う。 |
| リース方式 | オーナーがホテルを所有し、運営会社が賃貸料を払って運営を行う。 |
| フランチャイズ方式 | 加盟社がホテルのブランドやノウハウを活用して運営する。 |
運営委託方式とリース方式は、オーナーがホテルを所有するという点では同じです。しかし、運営委託方式はオーナーが経営リスクを負うのに対し、リース方式は運営会社が経営リスクを負うという違いがあります。
同じオーナー所有でも、リスクや責任の所在や運営会社の立場が異なる点が特徴です。
ホテル業界の職種
ホテル業界での仕事は職種によって変わってくるため、自分が何をやりたいかを明確にし、キャリア形成のイメージを持つことが大切です。
以下は、ホテル業界の職種例です。
| 職種 | 仕事内容 |
|---|---|
| フロントクラーク | チェックイン・チェックアウト、予約管理、会計、館内案内など。 |
| コンシェルジュ | お客様の要望対応、観光案内、館内説明など。 |
| 営業職 | 法人・団体への営業、プラン企画、売上拡大施策など。 |
| 事務職 | データ処理、書類作成、備品発注、電話・メール対応など。 |
| 支配人・副支配人 | 各部門の責任者や部門運営、スタッフ管理など。 |
| 総支配人 | ホテル全体の経営や運営統括、方針決定など。 |
| ベルスタッフ | 荷物運搬、客室案内など。 |
| ドアスタッフ | 玄関でのお出迎え、お見送り、荷物預かり、車誘導など。 |
| リネンスタッフ | シーツやタオルなどリネン類のクリーニングや管理など。 |
| 調理 | レストランや宴会での料理調理、新メニュー開発、食材管理など。 |
| 広報 | ホテルの魅力や新サービスの発信、メディア対応など。 |
ホテル業界では、こうした多様な職種を経験しながら管理職や専門職などキャリアアップを目指すこともできます。
志望動機を書く理由
ホテル業界の就職や転職で志望動機を書く理由は、応募者が応募した理由を企業側が知るためです。志望動機を通じて、応募者の価値観や経験、将来のビジョンが企業の理念や業務内容とどれくらい合致しているか把握できます。
また、志望動機は応募者の業界への理解度や仕事に対する意欲、熱意を示す重要な材料になります。そのため、志望動機は選考を突破するために大切なアピールポイントです。
志望動機には自身の強みや経験を具体的に盛り込み、ホテル業界でどのように貢献したいかを明確にする必要があります。
ホテル業界の志望動機の作成ポイント
ホテル業界で採用してもらうためには志望動機が重要になります。
ここでは、ホテル業界の志望動機の作成ポイントを解説します。
自身が活かせる強みを洗い出す
志望動機を作成するにあたって、まずは自身が持っているスキルや強みなどを整理しましょう。例えば、コミュニケーション能力、チームワーク、問題解決力、持続力など、自分がこれまでに培ってきた経験や能力を書き出します。
そのうえで、その強みがホテル業界や志望先のホテルでどのように活かせるかを結びつけることが大切です。単なる自己アピールではなく、その強みがホテルのサービス向上、お客様満足度にどう貢献できるかも整理しましょう。
そのホテルならではの魅力を把握する
志望動機は、そのホテルならではの魅力を踏まえたうえで作成することが大切です。
どのホテルにも通用するような一般的な内容ではなく、志望先ホテルの独自の魅力や強みをしっかり調べて把握しましょう。例えば、以下のようなことをリサーチすることで、そのホテルならではの魅力が明確になります。
- 独自の取り組み
- ブランドコンセプト
- 他社にはない施設やプログラム
- 歴史や立地の特性
- ホテルが得意とするサービス
これらを調べて志望動機に盛り込むことで、「なぜこのホテルなのか」という説得力が増し、意欲を効果的に伝えることができます。
ホテルが求める人物像を知る
ホテル業界の志望動機を作成する際は、志望先ホテルがどのような人物像を求めているかを理解し、それが自分にどう合致しているかアピールすることが重要です。企業ごとに求める人物が異なるため、企業研究を通じて、そのホテル独自の価値観や求める人材を把握しましょう。
ホテルが求める人物像を知る方法として、以下のようなものが挙げられます。
- 公式ウェブサイトや採用ページの確認
- ニュース記事やプレスリリースを読む
- 志望先ホテルの強みや事業内容を調べる
これらの方法で情報を集め、自分の強みや経験がそのホテルの求める人物像とどのように合致しているかを志望動機に反映させましょう。
志望動機に必要な要素を把握する
ホテル業界の志望動機を作成する際は、以下の要素をしっかり盛り込むことが重要です。
- なぜホテル業界なのか
- なぜそのホテルなのか
- 自分の経験や体験を交えた志望理由の根拠を示す
- 入社後のビジョンやどのように貢献したいか
これらは抽象的な内容ではなく、具体的なエピソードや調査などに基づく理由を盛り込むことがポイントです。具体性を持たせることで、他の応募者との差別化を図ることができます。
フレームワークに沿って志望動機を作る
情報が整理できたら、フレームワークに沿って志望動機を書いていきましょう。
書く際には、「結論→理由→エピソード→再結論」という順番で構成していくと、採用担当者の印象に残りやすくなります。
まずはホテル業界を志望する理由を簡潔に述べ、その理由や具体的なエピソードを説明しましょう。最後に、自分の強みや意欲を伝えることによって全体のまとまりがよくなります。
文字数が多くなりすぎないようにする
ホテル業界の志望動機を書く際に、文字数が多くなりすぎないようにすることもポイントです。
一般的には300〜400字程度にまとめるのが望ましいとされており、企業から指示がある場合は、その9割以上を目安に書いて超えないようにしましょう。200字のように指定された文字数が少ない場合は、要点を絞って簡潔にまとめることが大切です。
また、一文が長くなりすぎると読みにくくなるため、1文40〜50字程度を目安に区切るとよいでしょう。
ホテル業界の志望動機のNG内容
ホテル業界の志望動機を書く際には、避けるべきNGポイントがいくつかあります。
ここでは、志望動機としてよくみられるNG例とその理由を解説します。
特定の部署へのこだわりが強い
特定の部署へのこだわりが強いと、自己主張が強すぎる印象や、柔軟性の欠如と捉えられる可能性が高くなります。
例えば、「フロント業務のみやりたい」「事務はやりたくない」など、特定の部署や職種に強くこだわらないように注意が必要です。
ホテル業界は多様な部署が連携してサービスを提供しており、入社後はさまざまな部署を経験しながら成長していくことが期待されています。そのため、希望する部署があっても、幅広い業務を経験しながら成長したいという姿勢をアピールすることが大切です。
内容が具体的ではない
志望動機の内容が具体的でないと、ホテル業界を選ぶ理由として説得力に欠けてしまいます。
例えば、「接客が好き」「人と関わる仕事がしたい」などは、他のサービス業や観光業でも当てはまります。具体性を持たせるためには、実際の接客経験やホテルでの感動体験、志望先ホテル独自の取り組みへの共感など、自分だけのエピソードを盛り込むことが大切です。
ホテル業界を志望する理由がはっきりしない
志望動機でホテル業界を志望する理由がはっきりしないと、採用担当者に熱意が伝わりません。
採用担当者は「数ある業界の中でなぜホテル業界を選ぶのか」という部分を重視しており、業界への理解や共感、志望度の高さを確認しています。志望する理由が明確でないと、他業界の志望動機にも使いまわせる内容と判断されてしまい、選考通過が難しくなるでしょう。
ホテル業界ならではのエピソードや価値観、具体的な経験を盛り込むことで、自身の適正や本気度が伝わりやすくなります。
そのホテルを志望するかの理由がない
ホテル業界の志望動機の中で、そのホテルを志望する理由がなければ、採用担当者に本気度が伝わりません。
どのホテルにも当てはまるような内容や、業界全体に共通する理由だけだと、志望先ホテルに対する理解や共感が不足していると判断されます。志望先ホテルの強みや特徴、独自サービス、理念などを調べ、他社との違いを明確にしたうえで志望理由を述べましょう。
企業ごとの特徴や強みに触れた具体的な内容にすることが評価されるポイントになります。
待遇にしか言及していない
ホテル業界の志望動機では、「給料が高い」「福利厚生が充実している」など、待遇面だけに言及するのはNGです。これはそのホテルやホテル業界で働きたい本質的な動機や、仕事への熱意・適正が伝わらないためです。
待遇を重視することは自然なことであるものの、それだけを志望動機の中心にしてしまうと、「条件がよければどこでもいいのでは?」と受け取られてしまいます。その結果、採用担当者からは他社の方が条件がよければ、すぐに辞めてしまうのではと判断されてしまいます。
そのため、志望動機では、ホテル業界やそのホテルを選んだ本質的な理由と、自分の経験に結びつけたエピソードを盛り込むことが大切です。待遇に関することは補足程度にとどめ、仕事への意欲や適性をアピールしましょう。
まとめ
ホテル業界は観光需要の回復やインバウンド増加などを背景に、市場が再び活性化しています。
今後も需要が期待される業界であり、さまざまな経験やスキルが習得できるため、就職や転職先としても魅力的です。
ホテル業界の志望動機は、業界や志望先ホテルの特徴を理解し、自分の強みや経験と結びつけて具体的に書くことが大切です。フレームワークを活用し、簡潔かつ説得力のある志望動機を作成しましょう。
ホテル業界の仕事に興味をお持ちの方やお仕事をお探しの方は、ぜひ宿ジョブをご利用ください。宿ジョブはホテルや旅館を中心に多彩な求人情報を掲載している転職・就職支援サイトです。
未経験から経験者まで幅広くサポートし、あなたの希望や適性に合った職場探しをお手伝いします。まずはお気軽にお問い合わせください。
宿ジョブ・転職エージェントがあなたの転職活動をサポートします。
宿泊業界に精通したキャリアアドバイザーが求人紹介から
内定までをフルサポート致します。


